中学、高校と生徒会長をさせて頂くなど、学生のころから人前に出ることが多く、常に「人前で恥ずかしいことはするまい!」ということを信条としていました。しかし、あることがきっかけで、私のその信条は見事に崩れてしまいました。
私が立正佼成会の活動に参加するようになったのは大学1年生の時。教会長さんが「大学生青梅練成会」に誘ってくださり、当時の青年部長さん、学生部長さんがご縁になってくださいました。青年部長さんと学生部長さんは、人を笑わせるためには体をはり、頭をつかい、まるで売れっ子芸人のような人たちでした。その年の茨城県鼓笛フェスティバルで、私たちの教会が受け入れを担当し、私は学生部長さんと一緒に司会のお役を頂きました。そして、事件は起きました。私が“コント”をやることになったのです……。
人前で恥ずかしいことはするまい、と常に思っていた私は、とてもプライドの高い人間でした。「教会長さんやたくさんの信者さんが集まる中で、“コント”などは断じてできない」と言い張りました。しかし、青年部長さんと学生部長さんは「人間、どれだけバカになれるかだよ」と笑いながら、司会原稿づくりと同時進行で“ネタ”の打ち合わせをするのでした。私はそれに加わりながら、内心では〈どうしよう……〉と悩んでいました。
結局、私はやりました。しかし、実際にやってみるとこれが面白かったのです。ドリフターズや「寅さんとさくら」のまね事をしました。会場も大盛況でした。バカになること――。「女装」の経験もさせて頂き、一皮むけた気がしました。
当時の私は、自分を良く見せたいという気持ちが強かったのです。一方、部長さんたちは「どうすれば来た人に喜んで帰ってもらえるか」をまず一番に考えていました。人に喜んでもらいたいと思うからこそ、何にでも楽しく取り組むことができるのだと学ばせて頂きました。
以来、私は何でも進んでさせて頂くことを心がけるようになりました。あのときの “気づき”があったからこそ、今の自分があるのだと思います。いつでもどこでもバカになって、人さまのために体をはることのできる自分になれるよう、これからも努力していきます。
合掌
08.05.09update
大道寺孝之(青年本部 庶務担当)


