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人生、何事にも前向きに――
「夢は果たした。今後は足元の実践を」
佐倉教会・斉藤光重さん
FILE3 斉藤 光重さん(31)
佐倉教会
◆ 「大きくなったら、海外の恵まれない子どもたちのために何か役に立ちたい」 ◆
子供のころに見た「二十四時間テレビ」。そこに映し出されたアフリカの子どもたち……。飢えや栄養失調に苦しむ姿は、斉藤光重さん(31)=佐倉教会=に衝撃的な印象を与えた。
佐倉教会・斉藤光重さん
ラオスでは、開祖さまのCD「一乗説法」を聴くことが、毎日のスタミナ源だった
「大きくなったら、海外の恵まれない子どもたちのために何か役に立ちたい」
漠然とした思いを抱きつつ、斉藤さんは高校を卒業すると佼成看護学校へ進んだ。看護師としてボランティア活動をすることが、自分にとってはいちばんよい道だと思ったからだ。そして、看護学校卒業後は佼成病院に勤務。
その傍ら、RGV(立正佼成会グローバル・ボランティアズ)の三期生として援助のあり方を学んだ。また、国内のNGO組織の活動にも参加し、海外ボランティアやスタディーツアーなどで国際協力に必要な体験を重ねてきた。
そんな斉藤さんが、青年海外協力隊に応募を決意したのは、看護師として勤めて五年目のこと。「仕事にも、国際協力活動にも、少し自身がもててきたころ」だった。
ご法活動にも熱心だった斉藤さんに、当時所属していた中野教会の支部長さんは、こんなご指導をくださった。
「自分を転換させるいいキッカケじゃないの。行ってらっしゃいよ」
そして試験に合格。三か月の国内研修を経て赴任地・ラオスへ飛び立った。平成十一年十二月、万感の思いを胸に、子どものころからの夢に向かって第一歩を踏み出したのだ。
赴任先は、ラオスの首都・ビエンチャンから二十五キロ離れた所にあるサイタニー群立病院。衛生管理指導を中心に、近隣の村々へスクーターを走らせる日々が始まった。
「看護師としての経験はありましたが、医療の専門用語をラオス語で伝えることがとても難しかったですね。かなり落ち込んだこともありました」


佐倉教会・斉藤光重さん
山登りやフリークライミングに汗を流すスポーツウーマンだ
 ラオスの二人の友が私を支えてくれた 
さらに、現地のスタッフとの考え方や意見の違いなど、医療活動のあり方をどうすべきか、迷い悩むこともあったという。
そんな斉藤さんを支えてくれたのが、ルームメイトの二人のラオス人女性だった。斉藤さんのグチを黙って聞いては一緒に考え、励ましてくれた。時には、夜が更けるのも忘れて語り合ったこともあった。
「その二人の友人のおかげで、自分の存在を省みることができました。どんなに素晴らしい技術や知識をもっていようとも、その土地の、そこに住む人たちの立場になって国際協力活動をしていくことの大切さを学べたことが、何よりも宝物ですね」
斉藤さんは、ラオスでの経験を瞳を輝かせながら語ってくれた。
平成十三年十二月、二年の任期を終えて無事、帰国した。そしてその後、一年間をかけて日本百名山を登ることを目標に山登りに挑戦。
「山の中にいると、おおらかな気持ちになれるんですよ。すべてが一つ、のような感じがしていいなあ……」
目標に向かって努力をする生来のチャレンジ精神は、いまだ健在。
そんな斉藤さんに「次は何にチャレンジしますか?」と尋ねると、「もうすぐ結婚するんです……」とちょっぴりはにかみながら答えてくれた。もちろん、看護師の仕事も続けるとのこと。
新たな人生を踏み斉藤さんのさらなる活躍に期待!

(『Shunko』2004年vol.2より転載)

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