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法友

大切な友人の長男が突然、病気になり、一時は生命が危ぶまれる状態に陥りました。急きょ、次男である弟から肝臓を移植しなければならないという、極めて成功率の低い手術への決断を迫られたのです。弟はリスクを背負うことを承知の上でドナーとなりました。
手術のために転院することになり、友人の家族全員が看病の必要もあって他県に移ることになりました。一時帰宅の際には、友人は教会道場に欠かさず参拝していました。教会では、兄弟のために100人以上の方が集まり、真心で祈願供養をしてくださったそうです。手術の当日、教会道場で祈願供養が行われていることを聞いた友人のご主人は「見も知らぬ子供のために、大勢の方が思いをかけてくださるなんて」と、大粒の涙を流して感謝を表されました。その上、皆さんに念じて頂いたお陰さまもあり、看病を続ける間の宿泊場所までお手配を頂くことができたそうです。
手術は無事に成功しました。術後、麻酔から目を覚ました弟は開口一番、「お兄ちゃん大丈夫?」と言ったそうです。どこまでも、どこまでも兄の身を思いやる“無償の愛”に、誰もが胸を打たれました。友人のご主人は、自分の子供の病気をきっかけとして教会に参拝し、サンガの素晴らしさやありがたさを肌で感じ、「とても心が救われた」と感激されたそうです。
私は、友人がこれまでご主人の反対を受けながらも、こつこつと家族のためにひたむきに信仰を続けてきたことが今、開花したのだと思いました。苦境に立てば立つほど、仏さまは私たちをしっかりと見守ってくださいます。友人とご家族とのご縁を通して、私は仏さまのお慈悲をひしひしと実感することができました。そのありがたさに、ただ、ただ胸が熱くなります。
彼女は、これからもさまざまな試練を乗り越え、ますます信を深めていくでしょう。人の痛みやつらさを感じることができる、人間味にあふれた人になるでしょう。それが、人さまを救う原動力になっていくと思います。家族を思う彼女の“優しさ”の中に、いつも仏さまが住まわれているのですから。
私は、この素晴らしい友人を誇りに思います。そして一歩でも近づきたいと念じてやみません。友人と共に「一乗の光」に支えられ、生かされて生きていることを自覚し、日々精進させて頂きます。

 

田口(青年本部)
2005.11.25 update



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