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菅沼雪像づくり

神奈川教区は毎年2月中旬に、大学部を中心とした冬季生誕地練成会(通称:雪像づくり練成)を行っている。菅沼の地に雪像を作成し、「十日町雪まつり」に出展するというものだ。

今年で56回目を迎えたこの雪まつりだが、当初は昨年の新潟県中越地震による被害のため、開催が危ぶまれていた。しかし、「がんばろう!十日町、立ち上がろう!中越」をスローガンに、十日町市の復興を願い、規模を縮小しながらも開催されることとなった。このことを聞き、神奈川の大学生たちは市民の方々を少しでも励ましたいと願い、菅沼を訪れた。

今年は例年にない大雪と聞いていたが、菅沼で目にしたものは、視界に入りきらないほどの大きな雪の塊だった。皆、途方に暮れた。どこから手をつけたらいいのか、この雪の塊が本当に雪像になるのだろうか。審査員が会場を訪れる2日後の夜がタイムリミット。果たして間に合うのかと、雪を目の前に不安と焦りが募った。

朝も昼も夜も、雪像づくりに没頭した。2日後の夜、1台のライトバンが止まった。審査員だった。大きな雪の塊は、雪像へと変わっていた。深々とした菅沼の夜に、ライトアップされた雪像。その光景は本当に美しく、素晴らしかった。審査員が帰った後も、皆しばらくその場から離れられずにいた。
 
練成会最後の夜、地元の方々との交流会が行われた。菅沼下方に位置する江道、猿倉地域の青年まつり会の皆さんとご一緒させてもらった。同会の会長さんがあいさつされた。「私たちも毎年雪像をつくり、雪まつりに出展するのを楽しみにしていましたが、昨年の地震と例年にない大雪のため、今年は雪像づくりを断念しました。家のことで皆精いっぱいだったんです」。
 
心にズシンときた。私たちは雪像づくりを通し、感動を味わった。皆が一致団結し、精いっぱい取り組んだからである。一方、私たちの気づかないところで、雪像をつくりたくてもつくれなかった人たちがいた。私たちよりもはるかに深く「十日町雪まつり」に思いを寄せている地元の方々だ。そのような中で、私たちの雪像づくりの準備をし、常にお世話をしてくださっていたのだ。「つくりたくてもつくれなかった」という地元の方の思いを聞かせて頂いたとき、この雪像は多くの方々の思いに支えられて完成することができたのだと分かった。胸がジーンと熱くなった。

松本(神奈川教区)
2005.03.25 update



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