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東北の短い夏をみんなで精いっぱい味わおうと、8月29日、奥羽教区10教会合同の『みちのく少年夏まつり』が青森県八戸市で開催されました。すでに新学期が始まっていましたが、多くの少年部員が参加しました。

出し物は鼓笛や太鼓をはじめ、郷土芸能の「秋田音頭」「さんさ太鼓」、環境問題を意識した日用品による音楽演奏など、どの教会も創意工夫を凝らし、見る者を飽きさせない内容でした。また少年部員を見守るたくさんの皆さんの熱い声援にも圧倒されました。

夏の青少年の活動を通し、全国各地でこうした心の通い合いがあったのではないでしょうか。

第6回を迎えた奥羽教区の夏まつりですが、実現するにあたっては、関係者の間にさまざまな心の動きがあったのかもしれません。「今年もやるのか」「集まるのが大変だ」「うちは少年部員がいない」「10教会集まる意味があるのか」等々。

「大変だ」という思いが先に立つと、ややもすればこうした行事は「やめよう」という方向に傾きがちです。しかし、準備を進める中で、スタッフ自身が「大変だけど、出演する少年部員、そして運営する自分たちにとって、どんな意味があるのだろうか」と確かめ合い、当日には「参加した少年部員の喜ぶ顔を見るのがうれしい」と感じ、功徳を確認することによって、このような行事は、きっとこれからも続いていくのではないだろうか。私は、そのように思いました。迷いながら苦しみながら、そして、多くの人とのかかわりの中から、奥羽の地にふさわしいものを自分たちでつくりあげていくことができるでしょう。少年部員の皆さん、それを支える皆さんの姿を見ているうちに、不覚にも、私の目は潤んでいました。

奥羽教区にやってきて9カ月。多くの方々とご縁を結ばせて頂き、共に人生を語り、親交を深めさせて頂いています。少年部員のお世話役に励んでいたスタッフの中には、子供さんが原因不明の病にある方、親御さんの借金を返済しながら前向きに頑張っていらっしゃる方もいました。苦を苦として見据えながら、法にめぐり遇ったことによって、元気を頂き、苦を成長の糧にする。サンガに支えられながら、前向きに生きていける。それが在家仏教の価値ではないかと思いました。その生きるパワーを、今回の夏まつりからも頂いたような気がします。

短い夏も終わり、奥羽の地にはまもなく深い紅葉が広がります。そしてすぐに、白鳥が飛来する季節を迎えます。

(K.M)


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