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ゴールデンウイークの「帰省ラッシュ」。テレビから流れる映像に、故郷を思い出す。秋田の田舎から出てきて、もう20年。思えば、アッという間だった。
以前は、連休には必ず帰省していた。帰省日の1週間くらい前からソワソワし、その日が待ち遠しかった。
田舎に帰って何があるわけでもない。
私はちょっと照れながら、「ただいま」と元気にあいさつする。「お帰り。元気だったがぁ」と、本当にうれしそうな母の笑顔。うん、うん、と、父も玄関まで迎えに出てくれる。弟が「少し太ったがぁ」と言う。家族総出の迎えだった。
何の変哲もないこの瞬間のために、大変な混雑をかいくぐって帰省する。目的はあっという間に達成されてしまうのだが、この心地よさは何なんだろう。ちょっとくたびれたつくりの家がなんともよい。自分の居場所がちゃんとある。私にとっての一番の安らぎの場所。家族とは、本当に不思議な力を持った「われを待つ灯」だ。
家族と一緒に暮らしているときには、そのことに気づかず、いつもわがままばかり言っていた。家族とは本当に有難い。優しい自分、素の自分がとりもどせる温かな場所だ。
もうすぐ「母の日」だ。私は今年、ちょっとこだわって「エプロン」を贈ろうかと思っている。母へのプレゼントを真剣に考えている自分に気づき、思わずニッコリする。
お母さん、育ててくださって本当にありがとうございます。
by Bridge book |