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法華三部経の経文の始まりは「如是我聞」である。仏弟子たちが釈尊の滅後、その説法を「是の如きを我聞きき(私は是のように聞きました)」と、回想しながらまとめたものだからだ。

今、現実に釈尊の肉声を聞くことは不可能である。しかし、釈尊の弟子たちが編纂した法華三部経とその精神を現代に蘇らせてくれた私たちの大導師・開祖さまのご解釈を時間をかけてじっくりと読み(読誦)、人に語り(解説)、書き写す(書写)と、まるで自分の魂が体から離脱し、次元の違う世界に入っていくような感覚になる。

現代風に言うと、それはまさに“癒し感覚”である。心が解き放たれて穏やかな気持ちになり、やる気に満ちてきて、日常の些細な出来事にも「ありがとう」「うれしい」「楽しい」「幸せ」という気持ちが涌いてくる。法華経とはまさに心の良薬であり、その薬が心に深く染みこむほど効能を増していくように思う。

私はその良薬を服しながらいつも、「釈尊に逢いたい」と真剣に思っている。釈尊に直接伺って確認したいことが山ほどあるからだ。こんな事を言うと思い上がりも甚だしいと笑われるかもしれないが、実際に逢えなくとも、深く釈尊に思いを馳せるとき、釈尊は私の問いに対する答えをある種の閃きのような形で常に授けてくれる。

私は今、その閃いたことを一冊の本にすべく書き綴ろうと思っている。タイトルは「如是我想」(是の如きを我“想う”)。法華経、開祖さまのご解釈、それを現代の人々にどのようにお伝えすればご理解頂けるのか、心の良薬となり得るのか。執筆する目的はその一点のみである。出過ぎたこととは思わない。開祖さまの弟子であるならば、自分も人さまも向上するためには、あの手この手を使っていかねばならないと考えるからだ。

なお、「如是我想」にはサブタイトルがついている。「私のひとりごと」、と。だからこれは人さまに披歴するものではない。あくまでも自分の実践行の一環として、書き綴っていこうと思っている。

(now village)


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