| 先日、今年次最後の青梅練成会が行われた。今年も多くの青年が青梅で生まれ変わり、私も本当に教えて頂くことが多かった。とりわけ最後となった今回は、私にとって非常にありがたい機会となった。
青梅練成の受け入れをさせて頂くにあたり、いつも心がけていたのは、目の前の人を大切にすることだ。それは裏を返すと、目の前にいない妻の存在を忘れることでもあった。しかし、今回は違った。私が青梅に入る前日、妻は体調を崩してしまった。病院へ連れて行ったところ、「最低でも2、3日、できれば1週間くらいは安静にするように」と医師に言われた。私は迷った。妻の様子が気になってお役に専念できそうもない。しかし、大切なお役を断わることもしたくない。
次長さんに状況を報告し、心構えを頂いた。「奥さんのことを引きずりながら、青梅に行きなさい。奥さんが今、どんな気持ちでいるかを考えながらお役をさせて頂きなさい」。私にとっては、思いもよらないご指導だった。
青梅練成が始まった。ご供養をするとき、研修を聞くとき、食事をするときも、私は妻が今、どんな気持ちでいるかと思いを馳せた。体調を崩し、家で一人寂しく寝ている妻の顔が浮かんできた。そうしているうちに、ふと考えた。これまでも出張などでたびたび家を空けていた私。妻はいつも、どんな気持ちで私の帰りを待っていたのだろう。妻に対して、申し訳なかったという思いが湧いてきた。同時に、感謝の念と涙がこみ上げてきた。
練成を終えて家に帰ると、妻はいつもの笑顔で私を迎えてくれた。私は、その笑顔の奥にある思いに気づいていなかったことをサンゲし、心から感謝の言葉を伝えた。「いつも陰で支えてくれて、ありがとう」。妻は照れくさそうに、とびっきりの笑顔を見せてくれた。
(Y.O) |