| 2003年、18年ぶりに阪神タイガースがリーグ優勝した。惜しくも日本一は逃したが、キャッチフレーズ『ネバー・ネバー・ネバー・サレンダー』という言葉どおり、この1年、最後まであきらめずに戦い、ファンとして本当に良い夢を見せてもらった。
バース、掛布、岡田たちがいた前回の優勝時に高校生だった私は、今や2児の父となった。振り返ると毎年5位、6位のダメ虎を、小学生以来、よくぞ飽きずに応援し続けてきたと思う。毎年、春は強いが夏を待たずして失速。5連勝した翌日から7連敗など、天国と地獄を容赦なくファンに与える。期待をいつも見事に裏切り、そのうち期待したこちらが悪いと思ってしまう。勝っても負けても応援するからファンなのだろう。
そんなダメ虎に星野監督が就任し、勝ちへの意識が変わった。『勝利・優勝』という目標に向かって選手、フロントが異体同心となった結果、圧倒的な勝率で優勝した。負けることに慣れた選手やファンの窮子根性(自分はダメな人間だ、どうせこの程度といった卑屈根性)を見事に取り去ってくれた。
星野監督は「迷ったときは、前に出ろ」と言う。前に出て失敗したら後悔しない、下がって失敗すれば後悔するというのである。「良いと思ったことをやって恥をかくならいいじゃないか、やらなければ何も残らない。やって失敗してもそこには何かが残る。それを拾って帰るのだ」と言葉を結ぶ。勝負の世界と信仰の世界は全く違うように見えるが、この程度で良いという窮子根性を捨て、夢や願いといった明確な目標に向かっていくという点では、学ぶべきことが多々あると思う。
今年も青年幹部教育を通じ、多くの青年とご縁を結ばせて頂いた。一人ひとりが法華経の教えを学び、行じる中で輝きを見せていた。参加者全員が「変わったね」と家族や教会の人から言われていた。『サレンダー』には降参する、屈従するのほかに劣等感という意味合いもあるという。窮子根性=劣等感を捨てて、自分の夢や願いに向かって進むとき、人は本当に輝くのだと、青年たちが身をもって教えてくれた。
私も『世界平和・人格完成』という願いに向かって、これからも一歩一歩進んでいきたい。ネバー・サレンダー!
(T.K)
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