Cheers!あなたの熱い心に
立正佼成会青年部活動サイト
HOME 青年本部長メッセージ 活動ピックアップ

自分のことばで教えを語ろう

ローカル伝言板 Hangoutチャット法座 サポートアイテム



今年から幼稚園に通い始めた長男が、夏に友達からカブトムシをつがいでもらってきた。虫の苦手な妻の影響を強く受けたのか、長男は虫に触れない。カブトムシも例外ではなく、何度か触ろうとするものの直前で躊躇し、すぐに手を引っ込める始末だ。
「噛まないから触ってごらん」と手本を示し、息子が慣れるのを待った。初めはほんの少し触れるだけだった息子も、最終的には手の上に乗せて遊ぶまでになった。日々成長する息子がいじりまわした結果、メスは1週間を待たずにこの世を去った。メスの方が弱そうだからか、頻繁に触ったのだろう。なんとか頼んで、もう一度メスをもらってきた。

今度のメスは長生きだった。オスと共に決して広くない別荘(容器)の中で約2カ月程、夏を生きた。8月中旬、ついにオスが倒れ、続く1週間後にはメスも動かなくなった。亡骸をそのままにして、私は出張続きの忙しい日々を過ごしていたが、10日間ほどたってようやく土に返す日が来た。

「ナムナム(南無南無)しに行く」と言って、なぜか張り切る息子と一緒に公園に行き、小さい穴を掘り、その中に動かなくなった2匹をそっと並べた。そして飼っていた容器の中の土を亡骸にかぶせようとした瞬間、何かが動いた。なんとそこには真っ白な1センチ程のカブトムシの幼虫がいた。「気づけ!」と言わんばかりに身をくねらせていた。よく見ると容器の土の中には小さな幼虫が何匹もいたのだ!

今、幼虫たちは5センチほどに成長し、もぐもぐと土の中で動いている。あの時、あの小さな1匹が動かなかったら、私たちはたくさんの生命に気づかなかっただったろう。正直、あの親カブトムシが卵を産み、幼虫が育っているとは思いもしなかった。何もせずに放っておいたのだから。それなのに、その小さな器の中でいくつもの生命が新たに誕生していた。

私たちは目に見える世界だけで生命の有無を判断しているが、実は気づかないところで無数の生命が必至になって生きている。「地球上で何億、いや微生物をも含めると無限の生命が存在し、生かされているんだ。君達もその中の一つだよ」。息子の経験にと思って飼ったカブトムシが、そんな生命の不思議さを教えてくれた気がした。

(T.K)


青年本部長メッセージ活動ピックアップ自分のことばで教えを語ろう
ローカル伝言板Hangoutチャット法座サポートアイテム


Copyright (c) 2001-2007 Rissho Kosei-kai. All rights reserved.