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仏教どすこい

信仰を基盤とした行学二道の研修に励み
1、何を信じるの?
2、よき師に出会っていますか?
3、どう努力すればいいの?

 

2、

よき師に出会っていますか?

しかし、教えは信頼性の高い確かなものであるかもしれませんが、現実の問題として教えを理解し、身につけることは自分の力だけでは、非常に難しいことです。例えば、テニスを上達したいと思っても、一人だけの努力では限界があります。車の運転も必要な技術を教えてもらいながら身につけなければ、免許証を取ることはできません。ですから、何かを身につけるためには、必要なことを教えてくれる人の存在が不可欠な存在なのです。
特に仏さまの教えは、現実に起きる問題や困難をどのように受け止め、どのように実践すればいいのか説いてくださっているものです。一人ではどうしようもなく迷った時には、「教えを基にして幸せへの道を説き示してくださる人」の存在は何にもまして貴重な存在であるといえるのではないでしょうか。

お釈迦さまも
「よき友を持ち、よき友と共にあることは聖なる道を達成するすべてである」
と教えてくださっております。

皆さんは人生を振り返った時に、苦しみから救ってくれた出会い、生きるために必要なことを時にはやさしく時には厳しく教えてくださった出会いを経験したことはありませんか?
自分が心から尊敬できる人、今までの自分の歩みを振り返って、いろいろな人からどれだけ支えられてきたのかをかみしめると、感謝の気持ちが込み上げてくるのではないでしょうか?
家族の縁を通して苦労を乗り越えた体験を紹介します。

三つ違いの弟は、重い自閉症でした。同じ小学校に通うようになると弟であることを知られるのがたまらなくいやでした。授業中、廊下を歩きまわったり寝そべったり、その度に教科書で顔を隠し「早く向こうへ行って」と心の中で叫びました。
高校2年生のとき、父が病気で倒れてからは、弟の存在がますます重くのしかかってきました。働きながら父の看病をする母に代わって私が弟の世話と家事をしなければなりません。養護学校に通う弟をバス停に送ってから登校すると、私が一時間遅刻してしまいます。毎日、先生に理由を告げるのが、みじめでなりませんでした。
「弟がいるかぎり、幸せになれない」。そう思い込んでいた私の心を変えてくれたのは、佼成会の教えに生きる母親の笑顔でした。仕事と父の看病に、どれほど疲れていたかもしれない母ですが、一度も愚痴を聞いたことがありません。「なぜ、笑っていられるのだろう」不思議でした。
六年間の闘病生活のすえ、とうとう帰らぬ人となった父のことを、母がぽつりと言ったことがあります。「働きたくても、働けなかったお父さんは、どれほどつらかったろうね。それにくらべたら、健康な私は幸せだよ」。自分のほうがよほど苦しいはずなのに、心底、父を案じていた母、そこに母の強さがあるのでは……。
あれこれと考えてみますが、わかりません。でも、母が帰ってきて笑顔を見せてくれると、難しいことは忘れてほっとできるのでした。そんな母の愛に応えたい。母のように、笑顔を忘れずに生きていこう。そう思う度に弟が愛しくなってきました。
母はいまも、昼間は主任のお役を努め、夕方から夜11時までパートで働いています。  
弟も一人で訓練所に通えるようになり、親子三人で供養をするのが楽しみです。私にとって、たった一人の母と、たった一人の弟、私は二人を誇りに思っています。

(『おかげさま』)

この母のように、よき師から生きるべき道を指し示してもらえること、それを通して感ずる心の気づきは自分の人生において何にもかえ難い大切な宝物となります。
人間は無限の可能性を秘めています。出会う縁によってその秘められた可能性を発揮する努力をしてみようではありませんか。

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