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WCRPVIII青年世界大会に向けて

第8回WCRP世界大会 メーンテーマと討議の論点
――眞田芳憲・WCRP日本委員会平和研究所所長に聞く

8月26日から29日まで国立京都国際会館を会場に開催される第8回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会では、『平和のために集う諸宗教――あらゆる暴力をのり超え、共にすべてのいのちを守るために』をメーンテーマに世界の宗教者が平和への道を模索します。特に全体会議や研究部会では「紛争解決」「平和構築」「持続可能な開発」を3本柱に具体的な討議が重ねられる予定です。大会テーマに込められた意味や討議の論点について、眞田芳憲・WCRP日本委員会平和研究所所長に語ってもらいました。

【「紛争解決」――研究部会テーマ(1)紛争予防(2)紛争調停と交渉(3)和解と癒し】
宗教ネットワークを使い、どのような紛争予防が可能であるか、また、紛争に対して具体的にどう調停、交渉をするのか、そして、和解後の社会再建をどのように進めるのか。紛争解決に関しては、この3点が大きな論点になります。
現代の武力紛争の多くは、共同体アイデンティティーの対立から生じていると言われます。アイデンティティーに基づく紛争は、多くの場合内戦という形をとります。その結果、多数の市民が犠牲となるのです。ですから、このアイデンティティーによる争いをどう解決するかが重要なカギだと言えるでしょう。
アイデンティティーは民族、宗教、個人の存在意義と密接に関係しています。それらの問題にかかわる宗教者は、紛争を解決する上で大きな力を持つのです。
現在、約60億の世界人口のうち約50億人が何らかの宗教コミュニティーに属していると言われます。また、世界で紛争に巻き込まれている2700万人のうち、2500万人が宗教コミュニティーに属しています。その意味でも、宗教コミュニティーの指導者の役割は実に大きいと言えると思います。
特にイスラーム世界では宗教の影響が強く、ウンマと呼ばれる宗教共同体が人々にとって国家以上に頼みの綱となっています。モスクを中心に密接なネットワークができているのです。それは人々による助け合いの場でもあります。イラクの問題でもそうですが、そのような社会では、紛争解決も社会再建も宗教者でなければできないと言っても過言ではないのです。

(2006.08.18 記載)

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