「一乗」の悟り
今年、立正佼成会は創立70周年を迎えました。この節目の年に、本会創立の意義をかみしめ、新たな心で精進をお誓いさせていただくことは大切なことだと思います。
開祖さまが本会を創立されたのは、現実に人さまを救い、世を立て直そうという熱意のゆえでした。そのためには法華経に込められている真の仏教精神を弘めるほかにはない、という確信を得られたからです。
法華経に出遇われた開祖さまは「飛び上った。天にものぼるような喜びだった」と感動されています。私はこの時こそ、開祖さまが法華経の真髄である「一乗」の悟りを得られた瞬間だったのではないかと思うのです。お釈迦さまと同じ感動を体験されたのに違いありません。そして、お釈迦さまがなされたと同じように、布教伝道にご生涯を捧げられたのです。
お釈迦さが感動されたのは、悟りを開かれた瞬間です。その時、お釈迦さまは「不思議だ。不思議だ。一切衆生は皆、仏と同じ智慧と徳相を具えている」とおおせになられたといわれています。その眼には、この世に存在する人や動物、植物などのあらゆる存在が、すでに仏さまのいのちを生き、仏さまの救いの手のひらに乗っている、光輝く存在に観えたのです。この悟りこそ、「一乗」の悟りです。
真正の仏教をつぐ在家教団である本会の原点は、お釈迦さまです。お釈迦さまが何を求め、何を悟られたのか、そしてどういう心で布教伝道されたのかを求めつづけていくことが、私たちの信仰であると思うのです。
御本尊さまとの結縁
お釈迦さまが悟られた真理とは、みんなが仏さまのいのちを生きているのであるから、この宇宙はすべてのいのちがつながりあった統一体であり、大いなる一つのいのちということです。
この「すべてを生かしている仏さまのいのちの世界」を私たちにわかるように、開祖さまのお徳によって具現してくださったのが本会の御本尊さまです。昭和33年の真実顕現によって、本会の御本尊さまが「久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊」であると教団内外に宣言されてから、今年で半世紀を迎えます。
さらには、創立70周年を機縁として、会長先生のご決断により、新入会員を含めたすべての会員各家に御本尊さまが勧請されるという有り難いお手配を頂戴いたしました。「一乗」の世界が各家庭に、地域に広がっていくことになるのです。
こうした意義ある年に、入部された全国の青少年部員が大聖堂の御本尊さまのもとに結集するというお手配をいただきました。御本尊さまに出遇うということは、お釈迦さまの悟りに出遇うことであり、私たちが追求しつづける仏教の最大の功徳をいただく第一歩なのです。
御本尊さまを中心とした信仰の遠心力と求心力が同時にはたらくおはからいをいただいたことは、仏さまと会長先生のたいへん大きなお慈悲と受け止めております。
今年の「青少年 本部参拝」は、「光が集う。」をテーマとしました。部員さん一人ひとりは、まさに光り輝く存在です。本部参拝によって、御本尊さま、次代会長の さまとの結縁をいただけば、その光はさらに輝きを増すはずです。そして、布教伝道によってその光が多くの人の灯明となり、さらに地域を明るく照らす大光明となられる方々だと信じています。
『ラ・カリテ』12号 より
(08.02.01
update)
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