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松本貢一・WCRP国際委員会事務総長青年担当特別アドバイザー(本会青年本部長)
WCRPアジア青年事後会議の閉会にあたり、ご挨拶の機会を頂きましたことにあらためて感謝を申し上げます。また会議の開催をご支援くださいましたシンガポールの宗教指導者の皆さま、各団体の皆さまに深く御礼を申し上げます。
そして、会議を実現させるため、成功に導くために偉大なリーダーシップを発揮してくださったシンガポールの青年宗教者、ローレンスさんに心から感謝の言葉をおくりたいと思います。「WCRP青年世界会議」の「アジア事後会議」をシンガポールで行うことが決定したのは、今年2月でした。その時点で、今会議の実現と成功を本気で考えていたのは、シンガポール国内ではローレンスさん一人だったはずです。まさに一人からのスタートでした。しかし、彼の情熱と真摯な姿勢に多くの青年宗教者、宗教指導者が共鳴してくださり、最後にはシンガポール政府までが協力を申し出てくださいました。
考えてみれば、どのような宗教、宗教組織であれ、その創始者や開祖の一人の熱意と情熱によってはじまったのではないでしょうか。私たちは創始者や開祖になることはできませんが、世界平和に向けてのネットワークづくりや平和活動、運動の先頭に立つこと、つまり始めの一人になれることをローレンスさんが証明してくださったのだと思います。一人の、特に青年の聖なる情熱、熱意は、あらゆる困難を乗り越えさせること、青年には無限の可能性があることを彼は教えてくれたのです。
昨夏の広島と京都で開催された「WCRP青年世界大会」の開会式で、受け入れ国を代表して挨拶に立ったWCRP日本委員会の庭野日鑛理事長は、世界の宗教青年リーダーに向かって、青年が「大志」を持つことの大切さについて次のように述べられました。
『宗教青年にとっての「大志」とは、どうあるべきなのでしょうか。私はこう思っております。「一切衆生を救う」という誓願こそ、宗教を持つ者の「大志」ではないか、と。「一切衆生」とは、国や民族、文化や風習、性別や年齢の違いを超え、すべての人の救いを目指すということです。宗教青年は、こうしたいわば理念を肝に銘じて生きることが大事であると思います』
私は今回の会議を通し、皆さんが深い宗教心と共に大きなリーダーシップを備えられていることをあらためて感じさせて頂きました。それぞれの国にとって、また人類にとって非常に貴重で、偉大な存在であると思わせて頂きました。そうした皆さんの智慧と情熱が結集され、素晴らしい『シンガポール宣言』が採択され、アジアの青年委員会が設立されたことは本当に喜ばしいことです。
今回の会議はアジアでの青年宗教者の会議では過去最大のものとなりました。しかし、会議の本当の成果は、参加した私たち一人ひとりの行動によって生まれてくるものです。確かにアジア地域、また各国がさまざまな課題を抱えているのは事実です。しかし、私たちは現状の厳しさに押し潰されることなく、いつも前向きにチャレンジしていきましょう。お互いさまに昨夏の『広島宣言』で採択した、また今回の会議のテーマでもある「希望の道」に向かって、大志を抱き、情熱を持って行動する“始めの一人”になっていこうではありませんか。
(07.09.21
update)
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