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私たちの暮らしと政治
いま、みなさんが日々の生活のなかで、不安や疑問に感じていることは何でしょうか。年金、医療・介護、雇用・就労、食の安全・環境など多くの問題があります。青年婦人部の方々にとっては、子育てと教育に特に関心があることと思います。でも、もっとも心配なことは、子どもたちが担う未来のあり方ではないでしょうか。
こう考えてみると、私たちの暮らしは、政治を抜きにしては成り立ちません。と同時に、政治によって大きく左右されていくわけです。
その端的な例が憲法改正の動きです。憲法改正についてはさまざまな論議がなされていますが、私は、憲法を一文字たりとも変えてはいけないと思っているわけではありません。しかし、もし戦争の放棄を規定した憲法九条が改正されたら、徴兵制度がしかれることもありえないことではないのです。さらに万が一、戦争が起こった場合には、戦場に駆り出される可能性もないとは言えないのです。
一乗精神を世界へ
こうした事態を避けるために、私たちはしっかりと目を見開いて政治を監視し、平和な社会をつくるために声を大にしていかなければなりません。一乗の教えや精神を伝えさせていただくのです。それが私たち佼成会員の使命なのです。
そのためにいま、一乗グローバルネットワークの構築をめざしています。一つは、佼成会の青年のネットワークを全世界に広げていくこと。もう一つは、WCRP(世界宗教者平和会議)を通じて世界の宗教青年をネットワークで結ぶことです。万が一、戦争が起こるようなことがあれば、世界の宗教青年がいのちの尊さを訴え、身体を張って行動していくというネットワークをつくろうとしているのです。いざというときに本気で取り組めば、為政者への抑止力になり、必ず世界を平和に導いてくれるはずです。世界平和という思いは、世界中の誰もが願っていることなのです。
「未来づくり」の一票
人類は戦争という大きな過ちを、何回も繰り返してきました。いまも世界各地で紛争は絶えません。今後も繰り返さないという保障はないのです。
ですから、私たち宗教をもつ者は進んで政治に関心をもち、積極的に政治を正すという姿勢を取らなければなりません。政治に対して無関心であってはならないのです。
開祖さまは「人間の心を正しく、明るく、豊かにする〈宗教〉と、人間の現実生活を正しく、明るく、豊かにする〈政治〉とは、車の両輪であって、どちらを欠いても社会はアンバランスな状態におちいるのです」と教えてくださっています。
宗教による心の安定と、政治による生活の安定があってこそ、平和で明るい社会が実現するのです。
であるからこそ、平和で豊かな国づくりを任せられる人、また仏教精神に基づいた政治を行なっていける人を選挙で選ぶことが大事なのです。私たちが投じる一票には、責任と重みがあるのです。
子どもたちが担う未来のために、正しい選択をしなければなりません。そのために一票を投じるわけです。言ってみれば「未来づくり」の一票なのです。このことをしっかりと認識し、多くの方々にお伝えしていただきたいのです。
『ラ・カリテ』10号 より
(07.06.02
update)
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