| 全国の青年の皆さん。皆さんの尊い祈りの中で、このほど無事に、WCRP青年世界大会、第8回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会、WCRP女性会議が終了しました。誠にありがとうございました。開祖さま生誕100年のこの意義深い年に、開祖さまが最も期待を寄せてくださっていた青年による初の世界大会が実現できたこと、また、大会を青年の手で支えさせて頂いたことは本当に感動的であり、開祖さまもきっと喜んでくださっていると思います。
中でも、ボランティアの皆さんの活躍は素晴らしいものでした。3大会を通じ、延べ2300人の青年の皆さんが大会の運営をサポートしてくださいました。皆、自ら誓願してくださった方々です。現場ではさまざまなハプニングや難題もあったと伺っています。しかし、そうしたことさえも自らの功徳や気づきとし、信仰者として明るく謙虚に一つひとつの活動に真心を込める皆さんの姿に、私は大変感動しました。多くの宗教者の方々からもお褒めの言葉を頂きました。今回のWCRPは会議参加者だけでなく、ボランティアも含め、すべての人によってつくり上げられたものだと感じさせて頂いております。このように申し上げてよいかわかりませんが、皆がこの大きな舞台の出演者であった、と私はそんなふうに思わせて頂いております。
さまざまな事情から、ボランティアとしての参加が叶わなかった方もいらっしゃったことでしょう。また、遠く離れた場所から、大会の成功やボランティアである仲間の活躍を祈願してくださった方、さらにお布施を通して大会の運営を支えてくださった方も大勢いらっしゃいました。本当に皆さんの真摯な祈りと支えが、WCRP実現の大きな力となり、私はもちろんオブザーバーやボランティア、スタッフもそれぞれのお役を務めさせて頂くことができたのだと思います。皆さん、本当にありがとうございました。
もう一つあらためて御礼を申し上げたいことがあります。それは、レバノンをはじめとした中東情勢の深刻化を受け、皆さんが寄せてくださった『いのちの尊厳をまもるためのメッセージ』です。WCRP国際青年委員会(IYC)が呼びかけを行った7月末からわずか2週間の間に、1万通を超える真摯なメッセージが集まりました。青年世界大会のオープニングでもジアド・ムーサIYC委員長がその総数を報告してくれましたが、平和を願い、行動を起こしてくれる仲間が世界中に1万人以上もいるという事実は、大会参加者をどれだけ勇気づけたことでしょう。私は特に、本会の青年の皆さんの支えが大きかったと理解しております。本当にありがとうございました。
ここで全国の青年の皆さんに、青年世界大会について報告させて頂きたいと思います。IYCは、WCRPにとって初めてとなる青年世界大会の開催にあたり、世界9カ所で事前会議を実施しました。地域ごとに暴力の様相について議論を行い、平和実現のための青年の役割、使命を模索しました。また、すべての事前会議で諸宗教協力の必要性と、それを基にした青年によるネットワークづくりが決議されました。
広島、京都で行われた青年世界大会は、その事前会議に参加し、地域の代表として選出された青年たちが集って行われたものでした。参加した青年の自らの国や地域、国際社会の現状に対する問題意識は非常に高く、それぞれが主体的に、積極的に討議や平和学習に取り組みました。経験を分かち合い、理想や夢を語り合い、そして仲間の重要性、協働の大切さを確認しました。そして生み出されたのが、青年宗教者による世界的なネットワークづくりなどを目標に掲げた『広島宣言』です。平和を創出するため、今、世界の青年が一つになり、できることに取り組んでいく――。青年の勇気と、協働を力強く表明するものとなりました。
青年世界大会の内容も、また『広島宣言』も共に大変素晴らしいものになりました。しかし、これで完全なものになったとは私は思っていません。いよいよスタートが切れたのだとしか考えていません。大切なのはこれからであり、すべては世界的なネットワークに参画する私たちの行動にかかっているのです。皆さんがその一人ひとりであることは言うまでもありません。偉大な開祖さまの弟子である、私たち立正佼成会の青年こそが、世界の青年を善導していかなければならないと、あらためて身の引き締まる思いです。
そのためにも、さまざまな問題に対して当事者意識を持ち、自分にできることをさせて頂きたいと思います。悩みを抱える部員さんの手をとらせて頂き、また一方では、先ごろのレバノンなど中東情勢を受けて取り組んでくださった『いのちの尊厳を守るためのメッセージ』のように、社会や世界の問題に対しても祈りを捧げ、声を上げ、同時に行動を起こしていきたいと考えます。皆さんから寄せられたメッセージをまとめ、WCRPの協力者でもあるイスラエルとパレスチナの有力者に届けられた数日後、レバノンとイスラエルの軍事衝突は停戦決議に至りました。もちろん、私たちのメッセージが直接的に影響を与えたなどと言うつもりはありませんが、やはり青年宗教者の真摯な祈りや真実の声は、必ず社会や世界を変えていく力を持っているのだと思わずにはいられません。
仏教では「因果不二」、また「華果同時」と教えています。私たちの周囲で起こる問題も世界の問題も一つにつながっており、あらゆることが自分とは無関係ではないと説かれています。どのような問題に対しても傍観者であってはならないのです。そうしたことを踏まえ、私たちは立正佼成会の青年として、一人でも多くの人に教えを伝えさせて頂きたいと思います。また、一乗ネットワークの拡大、私たちの仲間を増やしていく努力もを一層させて頂きたいと思っています。
青年世界大会の参加者たちは、それぞれの地域や国で今大会の成果を踏まえた事後会議、報告会などを開催することを約束し、帰国の途に着きました。いよいよ世界の青年宗教者が心を一つにし、平和のために行動を起こし始めたのだと言ってもよいのではないでしょうか。私たちも自らの置かれた場で、一層の精進に励みたいと思います。過去や歴史は変えられませんが、未来は変えることができます。そうした力を持っているのは、青年です。平和な世界を自分の手でつくる――。初のWCRP青年世界大会の開催を契機に、そうした気概を持ち、お互いさまに更なる精進をお誓いさせて頂こうではありませんか。
合 掌
(06.09.08
update)
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