| WCRP青年世界大会の閉会にあたりまして、国際青年委員会を代表してご挨拶を申し上げる機会を頂きましたことを感謝致します。また、WCRP史上初となるこの歴史的な青年世界大会の場に、今、こうして参画している事実に感謝申し上げたいと思います。
各地域で実施された事前会議も含め、今大会の実現、そして成功に導いてくださったハッサン王子殿下をはじめユニセフのアン・ヴェネマン先生、ベンドレイ国際事務総長、国際事務局の杉野さん、各地域・各国のコーディネーターの方々など私たちをサポートし、お力をお与えくださったすべての皆さまに深く感謝を申し上げます。
そして、ジアド・ムーサWCRP国際青年委員会委員長に、私からも大きな労いと心からの感謝の言葉を送りたいと思います。ヨルダンで開催された前大会からの7年間、青年委員長として大きな力を発揮してくださいました。彼の偉大なリーダーシップが各地域の事前会議を実現させ、このWCRP青年世界大会を実現させました。この7年間、彼はどれだけ自分の仕事の時間を割き、WCRPのために貢献してくださったでしょう。彼の偉大なるリーダーシップと献身的な働きに心から感謝したいと思います。
また、私も日本委員会のメンバーの一人でもありますので、この場が適切かどうかわかりませんが、国際青年委員会の副委員長として、日本の三宅道人・WCRP青年部会幹事長、田澤清喜・同副幹事長に心から感謝を申し上げます。日本の青年部会はこの青年世界大会の実現に向け、2年前から準備をはじめてくださいました。参加者の皆さんに喜んで頂きたいと会議を重ね、また奔走してくださいました。
大会のボランティアには、1500人を超える青年が自ら名乗り出てくれました。青年世界大会だけでなく、まもなく開会する第8回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会の閉幕まで、毎日200人から600人の青年が奉仕してくださいます。大会にかかる費用も、親の世代の人や組織に頼るのではなく、青年自らの手で集めようと取り組んでくださいました。ある学生はお小遣いの中から、ある青年はお給料の一部を、ある青年は一食の食事を抜いて献金してくれました。その真心と努力がこの大会の実現を可能にしたのです。その日本の青年部会のトップとして、大きなリーダーシップを発揮してくださった三宅幹事長、田澤副幹事長に心から感謝申し上げます。また青年部会の幹事の皆さん、スタッフの皆さん、全てのボランティアの皆さんに感謝を申し上げたいと思います。
さて、この青年世界大会において、新たな頼もしい国際青年委員会のメンバーが選出されると共に、素晴らしい「広島宣言」が採択されました。今大会の最大の特徴は、WCRP史上、最大規模の青年の大会であることに加え、世界9地域における事前会議が基盤となり、開催できたことだと思います。採択された宣言文の内容は、大会期間中に議論されたものや、グループ討議の中で出されたさまざまな声が反映されていることはもちろん、各地の事前会議での決議、議論も反映された内容になっていると思います。そしてその精神は、一言で言うならば「WCRPによる宗教青年ネットワークを世界的にも地域的にもより充実させ、それを多くの国に、多くの人に広げていこう」ということではないでしょうか。
全ての地域事前会議において、地域内に宗教青年ネットワークを作ること、強化することが決議されました。そしてその地域ネットワークが、今回の青年世界大会で一つにつながり、さらに力強く大きなものにしていく方向が確認されました。私はこの宗教青年によるネットワークは、必ず世界を平和に導くものであると信じています。出会いは対話を生み、対話は相互理解につながります。そしてそれは友情や信頼に発展します。今の青年宗教者同士の友情は、20年から30年後の国の指導者、あるいは宗教の聖職者同士の友情に発展するかもしれないのです。世界各地に横たわる解決不可能と言われている諸問題を根本的に解決していく道は、青年による諸宗教間ネットワークの構築と、その継続であると確信しております。
そして、このWCRPを通しての青年ネットワークはすでに確実に機能し始めています。宣言文の中にも示されていますが、レバノンとイスラエルの紛争によって多くの尊いいのちが失われている現実に対し、事前会議の参加者たちに宗教青年として行動を起こそうと、平和アピールメッセージをEメールで募集したところ、みなさんがそれぞれの組織や仲間に呼びかけてくださり、わずか10日の間に1万を超すメッセージが世界中から届いたのでした。そのどれもが平和を求める、熱く、力強いものでした。
そのメッセージはすでにWCRPの協力者であるイスラエルとパレスチナの有力者に届けられ、彼らが中東各国の為政者や宗教指導者に手渡すことを約束してくれました。そしその数日後、停戦決議がなされました。もちろんそのメッセージが直接、停戦をもたらせたなどと言うつもりはありません。しかし私は、宗教青年による真摯な祈りや真実の声は、社会や世界に大きな変化を与える力と、可能性を持っているのだと思わずにはいられませんでした。そして確実に言えることは、ここに集まっているのはわずか300人足らずの代表者ですが、その後ろには、遠い国でも苦しんでいる人がいるとき、自分の問題として声をあげ、行動する仲間が既に1万人以上いるということなのです。
私たちのチャレンジは今日終わるのではありません。今日からスタートするのです。また私は、宣言文も完成されたものとは思っていません。これから内容を作り上げ、意味あるものにしていくのは私たち一人ひとりなのです。完成させていくのは私たちの行動なのです。過去や歴史は変えられません。しかし未来は変えられます。そして未来を変えるのは、我々青年だと思います。これからも世界のすみずみまでWCRP青年ネットワークが広がっていくよう、それぞれの地域、それぞれの国で努力していきたいと思います。私も初の青年世界大会の開催国である日本人として、そしてこの歴史的な会議に参加した一人の宗教者として、宣言文にうたわれている内容に責任を持って、積極的に貢献していことを皆さんに約束します。
最後に、ご参加くださいました世界の友人のみなさまお一人お一人に心からの感謝を申し上げ、閉会のご挨拶といたします。ご清聴ありがとうございました。
合 掌
(06.09.05
update)
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