| WCRP国際青年委員会副委員長 松本貢一
(立正佼成会青年本部長)
今回、この歴史的な会議に参加でき、南米の青年宗教指導者の皆さまとお会いできましたことをとても光栄に思います。また、この会議の準備をしてくださったスタッフの皆さんに、心から感謝を申し上げます。真剣で、また情熱的な皆さんの会議に参加させて頂き、私たち日本からの参加者も、大きな勇気と力を頂くことができました。
さて、ここで私は来年の青年世界大会に向け、日本の青年がどのように取り組んでいるかを発表したいと思います。2006年8月、日本で行われるWCRPVIII(第8回世界宗教者平和会議)に先がけて、8月21日から25日までの5日間、青年世界大会が開催されます。日本の宗教青年リーダーたちはその大会を意義深いものにするために現在、一生懸命努力させて頂いております。
会議の準備にあたり、私たちの大切にしていることが3つあります。
1つは、大会をただのイベントで終わらせないということです。そのために、WCRP国際委員会や同国際青年委員会と共に働きながら、世界の各地域で事前会議を開催し、青年宗教指導者の方々との出会いを頂いています。事前会議では、各地域特有の課題について議論し、その成果を世界大会に持ってきて頂くようお願いしています。こうした会議は、すでにインドネシア・アンボン(アジア青年事前会議・7月)、米国・ニューヨーク(北米青年事前会議・11月)で開催されました。このあと、来年2月にはアフリカで、4月には中東で行われることになっています。日本はこれらの会議の開催を全面的に支援していきたいと考えています。
アンボン会議の声明文では、今後の活動について多くのすばらしい提案がなされました。その中でも、アジアさらには世界の青年がそれぞれの地域で、平和への祈りを捧げ、行動する「国際青年・祈りと行動の日」の制定や、各国内に宗教青年によるネットワークをつくっていくことなどは、多くの参加者から注目されるものでした。
次のポイントは、受け入れ国として日本国内の準備をすることです。大会には多くのボランティアが必要です。ボランティアを募集したところ、現在、800人を超える青年が手を挙げてくれています。
開催地は日本の広島と京都です。今年6月にはトップリーダー(幹事)が京都に集まり、2日間にわたって大会の運営などについて話し合いました。そして、大会を1年後に控えた8月には、広島で約100人のボランティアリーダーを集めて、教育を行いました。
ここで、なぜ大会を広島で開催するのかを伝えておかなければなりません。広島は人類史上、初めて原爆が落とされた場所です。人間がつくった最大の暴力は、原爆だと思います。人間の暴力は、心の中にある差別心や口ゲンカから始まり、原爆にまで行き着くのです。その象徴的な場所で、「暴力に立ち向かう」ことをテーマに議論することは、とても有意義であると考えます。
さらに来年の1月には、「日本宗教青年サミット」を開催し、日本国内でさらにネットワークを広めることを試み、日本にあるさまざまな課題に対し、宗教を持つ青年の立場から議論することになっています。
3つ目のポイントは、青年大会の開催費用をどうするかということです。私たちは、親の世代の人や組織に頼るのではなく、一連の大会に必要な費用は私たち青年の手で集めようと取り組んでいます。ある青年はお小遣いから、ある青年はお給料の中から、ある青年は一食の食事を抜いて、そのお金を献金してくれています。
20世紀は「戦争の世紀」とも呼ばれましたが、人類の奇跡といわれる世界レベルの宗教協力の運動が誕生したすばらしい世紀でもありました。21世紀を「テロの世紀」と呼ぶ人もいますが、世界に横たわる民族、宗教の相違等を原因とする諸問題を、宗教の深い智慧によって根本的な解決に導く「人類の叡智の世紀」にしなければなりません。そして、その世紀を導くのは、私たち宗教を持った青年だと確信しています。
平和の創造は、私たち青年の行動にかかっています。青年同士の出会い、友情は必ず世界平和に貢献するものです。この青年のネットワークが世界中に広がったならば、一瞬にして世界は平和で安全なものになります。
ぜひ、一緒に行動しましょう。ぜひ、それぞれの場でそれぞれの努力をし、来年の8月に日本でお会いしましょう。今日、お会いした皆さんと、日本で再会できることを楽しみにしています。
(05.011.28
update)
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