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ご法話の中にもありましたが、現在日本では、いじめによる自殺が増加しています。私は、立正佼成会の鼓笛隊に小学校4年生のころから参加させて頂いており、人前に出ることが大好きでした。目立ちたがり屋だった私は、小学校5年生のときに、クラスの“お山の大将”に目をつけられ、約2カ月の間、クラスの誰からも声をかけられなくなりました。誰とも話さない、話してくれない、そんな状況にいると、だんだん人と話すのが怖くなり、何か変なことを言ったら、また仲間はずれにされるという気持ちが先に立ち、学校では、ほとんど人と話をしないようになり、性格も暗くなっていきました。そんな私でしたが、毎週日曜日に行われる鼓笛隊の練習が楽しみで、ほとんど欠かさず来ていました。教会では、みんなが私に声をかけてくれ、一緒に遊び、笑い、怒られました。自分から声をかけることは、ほとんどありませんでしたが、素直な自分でいることができました。
高校生になってからは、学生部の活動に参加するようになり、いつも私の家に手どりに来てくれるIさんから「一緒に手どりに行こう」と誘われました。私は、「人に声をかけられないので、行きたくありません」とお断りしたのですが、Iさんに「大丈夫。後ろについているだけでいいから、来てよ」と強引に連れて行かれるようになりました。はじめのうちは、後ろで「うんうん」とうなづいているだけでよかったのですが、あるとき突然前に出て、話をするようにお願いされました。「そんなことは、絶対無理です」と言った私に、「いつも僕がやっているように部員さんに声をかけ、話をするだけだよ。話が詰まったら、僕が後ろについているから大丈夫」と後押しされ、しぶしぶ手どりをしました。そのときは夢中で何を話したのかほとんど覚えていませんが、手どりから帰る途中にIさんが「今日は本当に頑張ったね、また一緒に手どりをしてくれるかな。頼むよ」と声をかけてくれたことをしっかり覚えています。
また練成の法座の時間がとても嫌な私は、なるべく法座主の人と目を合わさずにいましたが、Iさんは自分が話し終わると、「じゃあ次は、季平くん」と名指ししてくるのです。はじめのうちは、自分が何かを言って、皆がどう思うのかが気になり、なかなか本当のことが言えず、とても嫌な気持ちでしたが、まわりの人が皆、真剣に話を聞き、語り合っている姿を見ているうちに、だんだんと自分も素直に話しができるようになっていきました。自分一人では、変わることができなかった私ですが、Iさんが私のことを心から心配し、手どり、法座、活動を通して、私を後ろ姿で引っ張ってくださったおかげさまで、今の私があるのだと思っています。「慈悲」とは、常に相手のことを気にかけ、自らが相手に近づき、共に喜びや悲しみを味わい、時には本気で叱っていくことです。自分が学生時代に救って頂いた体験、「自分は変わることができるのだ」ということを、出会った人たちにお伝えしていこうと決意しました。
会長先生のご法話の中に、『仏教は自覚の教えです。それは、決して人からさせられるものではなく、自ら会得し、喜びを味わうほかありません』とあります。人から言われてするのではなく、自らが、「明るく、楽しく、有り難く」を実行すること、また、自分だけが喜びを感じて幸せになるのではなく、その喜びをまわりの人たちにもお伝えしていくこと、そして開祖さまがいつもおっしゃられたように、「すべての人が幸せになる」世界を広げていくことが信仰者としての使命であり、また、自らが自覚をして、法をお伝えすることが大切だと領解させて頂きました。
今年一年の私の大志は、手どり・法座の大切さを再認識して、行事だけの手どりではなく、相手のことを心配して、相手の顔を見に行き、何気ない会話の中で、ご法をお伝えしていくこと。また、最近の青年部では、仕事の残業、休日の関係で法座だけではなく、普段、話をすることも少なくなってきていますが、法華経に基づいた考え方や問題への取り組み方について互いの意識を高め合い、いのちの有り難さ、尊さに気づいて頂けるよう手どり・法座を中心に取り組んでいきます。
私自身は、昨年まで、東京勤務のため、平日は全く時間がとれず、手どりや法座に参加することができませんでした。今年はお手配で、小田原に戻ることができたので、各部長さん、部員さん一人ひとりに寄り添って声をかけ、週2回の手どり、月に1回の青年部の法座に参加させて頂くことができるようになりました。一人でも多くの部員さんがご法をつかむ縁となり、幸せになって頂くために、私自らがもっと法華経を勉強して、きちんと部員さんたちにお伝えできるよう、「明るく・楽しく・有り難く」をモットーに頑張らせて頂きます。
また、「一食を捧げる運動」の勉強をあらためてさせて頂き、手どりの中で運動を展開します。青年部員、学生部員さんが運動を理解し、日本だけではなく世界の人々の幸せを祈ることができるように、全員のスペシャルフライデーへの参加を目指して推進していきます。
(2007.03.02 記載)
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