|
ディン・シャムスーディン師
インドネシア・イスラーム共同体ムハマディア代表、ACRP(アジア宗教者平和会議)会長
青年宗教者の皆さん。私は皆さんに大変誇りを感じています。そして、希望を見出しています。
私たちは今日、いろいろな方々と出会い、対話をし、協働する「世界市民」という意識を持って生きていくことが大切です。世界ではいま、日々環境が破壊されています。100以上の国や地域で紛争・対立が起こっています。約10億人の人々が1日1ドル以下の生活をしています。教育を受けることのできない子供たち、栄養状態の悪い子供たちも大勢いるのです。
そうしたいま、私たち宗教者に大きな期待が寄せられています。なぜなら、私たちの信ずるそれぞれの神は、世界の問題を解決すべく私たちを導いているからです。私たちは人々に対し、平和への道を説かなければなりません。そうすれば大勢の人がついてくるでしょう。私たちはその役割を果たさなければならないのです。
しかしながら、宗教が問題を生み出しているという一面もあります。なぜ宗教自体が問題を生み出すのか。なぜ宗教者がさまざまな問題を解決できないのか。私は非力を感じたこともあります。しかし、皆さん、私たちは宗教者として責任を持たなければいけません。その希望となるのが、諸宗教対話です。宗教を超え、国を超え、また世代を超え、対話をしていきましょう。そして、その対話を行動につなげていくことが大事なのです。
青年宗教者の皆さんにいくつかのお願いがあります。まず人々や地域社会に、宗教的価値観、正しい倫理観をひろめていってください。その上で多くの人と手を携え、さまざまな問題の解決、社会開発などに取り組んでください。そのとき大事なのは皆さんが人々を正しく導くこと。人々が自らの取り組みに自信を持てるような、人々の行動のエネルギーとなるようなリーダーシップを発揮して頂きたいと思います。
皆さん一人ひとりが重要な役割を持っています。そうした一人ひとりが連帯することも非常に重要です。特に青年の皆さんは、社会、世界を変革する力を持っていると思います。ぜひこのことを皆さんの所属する組織の青年たちにも伝えてください。そして社会変革に向け、行動を起こしてください。各地、各国での小さなうねりがやがて世界の平和に向かう、大きな潮流となるのです。ただ座って話し合うだけでなく、行動すること。行動する仲間を増やしていくこと。これが、私が皆さんにお願いしたいことです。
(2007.09.21 記載)
|