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【アビゲイル・モシュ・ICCI青年プログラム責任者】
昨年夏、WCRP青年世界大会の事前会議がエルサレムで行われ、ユダヤとパレスチナの青年の対話を初めて試みました。開始前は不安でしたが、対話を通し、彼らが互いに話し合い、聞き合って、関係を築きたいと強く願っていることを知って希望を持ちました。昨年の対話は、私にとって大きな経験になっています。
その後、青年世界大会に参加し、広島と京都を訪問しました。広島では平和記念資料館を見学し、被爆者の体験を聞き、暴力について学びました。その時、かつて訪れたアウシュビッツのことを思い出しました。暴力の被害という点では、パレスチナの人々も同じような記憶を持っています。そこには、人類共通の問題があると感じました。
そうした意味で、ユダヤとパレスチナの対話に日本の人が関わってくださるのは意味あることだと感じています。特に、私たちの夢に立正佼成会の皆さまが賛同してくださることを大変うれしく思います。
今回のプログラムでは、ユダヤとパレスチナの青年がまずは知り合い、友情を深めてくれることを期待しました。違う背景を持つ人たちの体験を聞き、相手のアイデンティティーの中に何があるかを理解し合ってほしい。そして、何が今日の状況をつくっているかを考え、和解について思いを巡らしてほしいと願っていました。
全員の感想を聞いて、期待以上の成果があったと感じています。今日の参加者と共に、これからもより良い未来を一緒につくっていければと考えています。
【マリアン・カタブ(26)=ICCIスタッフ】
私たちパレスチナ人も、ユダヤ人も同じ社会で生活しています。しかし、互いに知り合うことがないのが現状です。大学では双方の学生がいて教室で顔を見合わせることがあり、街中ではユダヤ人とすれ違うこともありますが、互いに友達になることはあり得ません。ですから、プログラムの最初にゲームを取り入れた「アイスブレイク」の時間を持つのは重要でした。
今回の地元の参加者は対話のプログラムに参加したいと熱望していた人たちです。自分自身や社会、国など、今の状況を変えたいという願いを持つ青年たちです。それもあって、アイスブレイクは和やかな雰囲気になったのでしょう。
一方、ディスカッションになると、感情や怒りをあらわにする場面が見受けられました。各人が思いを表現できたのは良かったと思います。ストレスや怒り、困難といった心の奥底にあるものに触れることができたということであり、一つの成果だと感じています。
期間中、参加者から、難しい問題を議論し合う時間がもっとほしいという声を聞きました。今回のプログラムは、困難な問題を出し合い、議論して解決するというのが第一義ではありません。他人の苦しみや痛みを聞くことで、自分自身が抱えている痛みとは何かを自らに問いかけることが目的です。そのことによって、今後、自らが変わり、何ができるかを考えるきっかけになればと願っています。
(2007.09.14 記載)
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