|
母国ケニアでは、紛争解決や平和構築に向けたトレーニングを行う団体に所属し、さまざまな教育プログラムを担当している。そこでの働きが認められ、現在はケニア政府のプログラムでも同様の仕事を任されている。
アフリカ諸国では暴力が後を絶たない。一部の人間のみが富を独占しているため、多くの人々が厳しい環境下での生活を強いられている。すべての人のいのちが等しく尊ばれていないことに悲しみと怒りを覚える。そして、そうした現状を変革する鍵は、やはり宗教しかないと考えている。
「宗教の価値観を社会に生かしていくことが大切です。もちろん、政治やビジネス、教育現場にも。自らの利益だけを追求するのではだめ。そこに宗教心、宗教的価値観がなければいけないと思うのです。それらと宗教が融合されてはじめてより良い社会、世界を築くことができます。だから私たちは愛や赦し、寛容や平等というメッセージを多くの人々に伝えなければいけない。遠慮したり、恥ずかしがっていてはいけないのです」。
広島での青年世界大会では、ボランティアの姿からも多くのことを学んだ。あるボランティアにその感激を伝えると、涙を流して「ありがとう」と応えてくれた。人のために身を使いながらも感謝の言葉を口にするその姿に、「未来への希望を感じた」と振り返る。
宗教の智慧と青年の行動力を結集すれば世界を変えられる――。世界中に多くの仲間を得た今、「平和」という夢に向かう道筋が確かに見えた気がする。「もっと日本の皆さんと話がしたい。そして、大役を授かった私にたくさんの勇気を与えてください」。
(2007.03.02 記載)
|