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●2005年7月4日〜6日
「WCRPアジア青年事前会議」から

インドネシア・アンボンで開催された「WCRP(世界宗教者平和会議)アジア青年事前会議」(7月4日〜6日)には、日本から25人が参加しました。暴力の原因探求や平和構築のための対話や文化交流など、参加者たちは他国の諸宗教青年とともにさまざまなプログラムに臨みました。詳細を紹介します。 photo1
2日間にわたって行われたグループセッションでは、暴力の原因探求をはじめ、すべての人が安全に暮らせる社会への取り組みについて意見が交わされた

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14カ国68人の参加者たちは、さまざまなプログラムを通して会話を重ね、友好関係を深めるとともに、平和実現に向けた宗教者としての連帯感を強めた

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基調講演にたったムハンマド・マチャシン教授は、平和と開発に向けた宗教者の役割として、対話の大切さを述べた

【基調講演】
4日、インドネシアにある国立イスラーム大学のムハンマド・マチャシン教授が『平和と開発のための諸宗教協力』をテーマに講演しました。
マチャシン教授は冒頭、宗教が、紛争をつくりだす要因になっている一方、平和や開発に貢献する役割を担っていると指摘。その上で、宗教が平和に向けて力を発揮することの重要性を強調しました。「宗教者が正義や連帯感、平和に対する責任感を持って対話し、理想を示していくことが平和につながっていくと思います」と述べ、今会議に期待を寄せました。

【グループセッション】
基調講演、パネルディスカッションに引き続き行われたグループセッションでは、「暴力の現状」「根本原因の分析」の2つの柱に基づき、グループ別の討議が行われました。
あるグループでは、暴力は経済的、文化的、政治的事由が絡み合って起こり、宗教が道具として利用される場合があるという意見が出されました。インドネシアの参加者はその一例として「特にモスクなどの宗教的シンボルが破壊されたとき、人々の嫌悪感がつのり、さらなる暴力につながる」と発表しました。
一方、別のグループの話し合いでは「信仰心の希薄さが暴力の一因になっているのではないか」との意見が出され、特に日本社会での殺人事件や虐待が一つのケースとしてあげられました。このほかにも各国のさまざまな暴力の現状と原因が語られました。

【文化交流】
5日夜、アンボン市内にあるイスラームとキリスト教の居住区の境に建つ青年集会所で催された「平和祈念祭」には、両宗教の青年をはじめ地方行政府の職員など約250人が参集しました。イスラームとキリスト教の祈りが捧げられる中、日本の参加者たちも合掌し、共に平和を祈念しました。
このあと、地元の人たちによる歌や踊りが披露されました。日本の参加者が『世界に一つだけの花』を合唱すると、会場から大きな拍手が沸きあがっていました。最後に、アンボンの伝統的な踊り「ポチョポチョ」を全員で踊りました。
日本から参加した青年は、「言葉が通じなくても歌や踊りを通して現地の方々と心を通い合わせることができました。平和≠心から感じることができました」と話しました。参加者たちはいつまでも手を取り合って踊っていました。

【声明文】
声明文には、アジア地域の諸宗教青年ネットワークの設立構想をはじめ、紛争予防や平和教育プログラムの必要性が明記されました。具体的な実行計画としては諸宗教青年が世界平和のために祈りを捧げる「国際平和の日」の設置や、各国、各地域での行動を含む世界的な活動を「紛争解決」「平和構築」「持続可能な開発」の3つの分野で取り組むことが記されました。
その上で、「諸宗教対話のための祭典を各国で企画(もしくは参加)する」「諸宗教間でのホームステイプログラムを霊性交流の経験を目的に発展させる」などが盛り込まれました。また、「一食を捧げる運動を促進する」なども継続的取り組みとして加えられました。声明文は今後、WCRP国際委員会を通じて各国のメディアに発表される予定です。

【かみしめ】
7日朝、ジャカルタ市内のホテルでWCRP日本委員会「青年の翼」の参加者による解団式が開かれ、今会議での学びが確認されました。
解団式では、それぞれが感想を発表しました。学林光ジュ生の参加者は、「言葉や宗教は違っても、平和のために力を尽くそうという思いは同じ。私も何かさせて頂きたいという気持ちが高まりました。具体的には、WCRP青年学林光ジュ委員会を発足させ、自分たちのできることから平和に取り組んでいきたい」と語りました。
また、今回の受け入れ国であるインドネシアの青年の対応に触れ、「会議が成功するようにと細かい心配りをしていた」「多くの人の陰役があって私たちが会議に臨めた」という意見が出され、来年8月のWCRP8の受け入れ国としての心構えを確認し合いました。
団長である松本貢一・立正佼成会青年本部長は、「来年の世界大会に向けて、諸宗教間の、また、身近にいる人とのネットワークづくりをしていきましょう。さらに来年だけで終わらせるのではなく、各国に宗教者による青年委員会をつくり、アジアから世界にメッセージを発信していきましょう」と参加者に呼びかけました。

(2005.07.21 記載)


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