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●2005年4月6日〜11日
ルポ 日比友好の絆を深めた「バターン友好の翼」

全国からさまざまな世代の会員が参加した「バターン友好の翼」。一行87人は、フィリピン・バターン州でBCYCC(バターン・キリスト教青年会)のメンバーとともにフレンドシップタワー建立30周年記念式典を開催したほか、BCYCCメンバーとの交歓会、ホームステイ、「日比文化交流会」への参加など、さまざまなプログラムに臨みました。日本とフィリピンの友好を深めた6日間。プログラムの模様を紹介します。 photo3
フレンドシップタワー30周年の記念碑には、タワーの意義と世界平和実現に向けた誓願が記されている

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日比友好のシンボル「フレンドシップタワー」。建立30周年を迎え、参加者たちはあらためて友情の絆を確認した

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“ママさん”の愛称で親しまれたバンソン女史の墓所を参拝する特使のメンバー。小谷田団長を導師に真心からの読経供養が営まれた


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建立30周年を記念し、フレンドシップタワーの周囲に花を手向ける参加者たち

photo5本会とBCYCCの相互理解と友好に重要な役割を果たしてきたホームステイ。今回も25家族が使節団一行を受け入れた

photo6「日比文化交流会」では焼き鳥や巻き寿司の露店のほか、書道や茶道、折り紙など日本文化を体験するコーナーを設置。市民の人気を博した

photo7日本から和太鼓を持ち込み、伝統文化を披露する豊田教会「文化會佼成太鼓」。勇壮な演奏に、市民たちから盛大な拍手が送られた

photo8バターン陥落のひ(4月9日)を記念して毎年行われる「バターン・デー」式典。特使のメンバーもステージに上がり、紹介を受けた

【記念碑建立】
フレンドシップタワーの敷地内に、30周年記念事業の一環として碑が建てられました。4月8日午前、30周年記念式典に先立ち、除幕式が行われました。
三角柱型の碑には、日本語、英語、タガログ語で『このタワーは第二次世界大戦全戦没者と平和に捧げられるものであり、平和の象徴である』『生きて世界に告げよ。世界平和に向けての歩みがこの聖なる地から始まったことを』とつづられています。BCYCCのアニー・バンソン・トアソンさんと出射優行・鹿児島教会長の手により幕が取り払われると、集まった約200人の参列者から盛大な拍手が起こりました。
このほか、フレンドシップタワーの補修、トイレの建設が、記念事業として行われました。

【BCYCCとの交歓会】
7日にバランガ市内のレストランで催された交歓会にはBCYCCから約300人が参集。歌や踊りを披露して使節団一行を歓迎しました。また、庭野皓司名誉団長ら特使のメンバーと旧交を温める場面も見られました。
本会とBCYCCとの関係は、フレンドシップタワー建立と同時期にさかのぼります。当時、青年本部では宗教協力活動の一環としてバターン州のキリスト教青年との交流を始めました。その青年たちが、1978年にBCYCCを結成。交流は現在まで続いています。
81年、BCYCCが設立したBCY財団のプロジェクトに本会一食平和基金から資金が援助されました。プロジェクトの一つ、奨学金制度により貧困層の優秀な人材が学ぶ機会を得、その後、医療や教育などの現場で活躍しています。交歓会には多くの奨学生が参加。ホームステイの受け入れにも協力しました。現在、州立職業訓練大学で事務局長を務めるエマニュエル・C・マカラエグさん(31)もその一人。「立正佼成会とBCYCCの友人たちが援助の手を差し伸べてくれました。このご恩は一生忘れません」と謝意を表しました。

【墓参】
7日午後、特使のメンバー5人はアグリピナ・C・バンソン女史とエフレル・パスカル・バターン州知事の墓所を参拝しました。
バンソン女史はBCYCC創立当初のメンバー。反日感情が支配する30年前から本会青年部員を温かく迎え入れました。誰に対しても笑顔を絶やさず、やさしい言葉かけを忘れない姿に、青年部員たちは親しみを込めて“ママさん”と呼びました。
読経供養の導師を務めた小谷田昌亮団長は墓所を離れる間際、目を真っ赤にして「思いやりの深い方でした。ある時、宿泊したホテルが火事になったんですが、ママさんは私たちに何度も頭を下げてね。今日の友好関係が築けたのは、彼女がいたからです」と回想していました。
一方、パスカル氏はフレンドシップタワー建立時のバターン州知事。政府の承認を得ないまま建立を許可しました。同タワーを日比友好のシンボルとして「フレンドシップ」(友好)と命名したのもパスカル氏でした。墓参に同行したパガサ・パスカル夫人は、当時を振り返って語ります。「夫がフレンドシップと名づけたのは、フィリピンと日本が仲良くなることを願っていたからです。未来永劫にわたり両国の関係が親密であることを、夫は天国から祈っていると思います」。

【ホームステイ】
本会とBCYCCが理解し合う上で、ホームステイは重要な役割を果たしてきました。今回も25のホストファミリーが7日から9日まで、使節団一行を受け入れました。ベリリオ・G・カリーナさん(60)一家は20年前から受け入れを行っています。「戦争は過去の出来事。私たちはこれからの日比関係を考えなくてはなりません。こうして同じ屋根の下で互いの友情を育むことこそ、将来の平和につながるのです」とカリーナさん。宿泊した参加者の一人は「言葉が分からなくても気持ちは通じ合えることを知りました。思いやり心で触れ合う大切さを教えられました」とホームステイの感想を語りました。

【日比文化交流会】
8日夜、バターン州庁舎前で州と州観光局主催による「日比文化交流会」が開催されました。使節団のために州観光局が動いたのは初めてのことでした。
1000人を超す市民に加え、エンリケ・ガルシア知事、国会議員のアルベルト・ガルシア氏、バガック市のアルマンド・ラモス市長をはじめ、州の文化局長、映画俳優ら多数の識者が集った同会は、両国の国歌斉唱で開幕。このあと、それぞれの文化が披露されました。日本からは歌や踊りのほか、豊田教会和太鼓部「立花會佼成太鼓」が出演。勇壮な演奏で現地の人々を魅了しました。フィナーレでは、全員で『カイビガン』(タガログ語で「友達」の意)を大合唱し、4時間半に及ぶ交流会は幕を閉じました。

(2005.05.12 記載)

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